「銀河鉄道の夜」と舞台としての花巻、『銀河鉄道の夜』の舞台や題材のモデルを賢治が生まれた「花巻」に探す。

「銀河鉄道」のモデル

気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、
ジョバンニの乗っているちいさな列車が走り続けていたのでした。
ほんたうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、ちいさな黄色の電燈のならんだ車室に、
窓から外を見ながら座っていたのです。

『銀河鉄道の夜』より

 銀河鉄道は、銀河の左岸を南に走る鉄道ですが、車室は、夜の軽便鉄道というように岩手軽便鉄道がモデルといわれています。岩手軽便鉄道は、当時花巻駅から鳥谷崎駅そして似内駅を経て遠野まで運航しており、花巻でのコースは違いますが現在のJR釜石線の全身となった路線です。

 遠野市の宮守地区に、現在の釜石線の立教と並行して、軽便鉄道の橋脚の跡が残っています。

当時の瀬川陸橋を渡る岩手軽便鉄道車輛(林風舎)

当時の瀬川陸橋を渡る岩手軽便鉄道車輛(林風舎)

銀河鉄道のイラスト
花巻商工会議所 賢治・星めぐりの街づくり推進協議会
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