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2013-0316:
「賢治・星めぐりの街づくり」第4回公開フォーラム開催

 賢治作品と『ひろば』をテーマに、平成25年3月16日(土)、花巻市大通のホテルグランシェール花巻で、「賢治・星めぐりの街づくり」第4回公開フォーラムが開催されました。この事業(賢治・星めぐりまちづくり推進事業)の最後のフォーラムとなる今回は、約60人の参加で、講演と歌曲の披露とフォーラム(パネルデスカッション)で構成。フォーラム終了後、恒例の「新・賢さんグルメ」の試食会が催されました。

米地先生による講演

米地先生による講演

 第1部は「広場は賢治の夢の舞台です −賢治が描いた夢の広場を実現するために−」というタイトルで、この事業のホスト役でもあるハーナムキヤ景観研究所所長の「米地文夫先生(岩手県立大学名誉教授)」が講演し、

賢治の描いた広場には、「祭りの晩」のお旅屋、「銀河鉄道の夜(初期形三)」のジョバンニの街の広場、「ポラーノの広場」の野原の祭りの広場のように種々のものが含まれている。「ポラーノの広場」は、盛岡の物語ということになっていますが、実は花巻の話を盛岡に置き換えた物語。花巻が舞台だと具合が悪かったため、舞台を盛岡に変えたのではなかろうか? また、賢治が「ポラーノの広場」を書いた時代を考えると花巻の恋人のことを考えていたのではなかったか?

という興味深いお話を頂きました。

第2部の様子

第2部の様子

 第2部は、歌曲の紹介で、このフォーラムで何度もお願いしている藤原幸子さん、杉本摂子さん、杉本亮さんよる「ポラーノの広場のうた」「ポランの広場」「星めぐりの歌」「花巻の四季」の合唱が行われました。

フォーラムの上村さんの発表

フォーラムの上村さんの発表

フォーラムの四宮さんの発表

フォーラムの四宮さんの発表

フォーラムの木村会長の発表

フォーラムの木村会長の発表

 

 第3部フォーラム(パネルデスカッション)は「ひろばを街づくりの発信地にしよう―広場・公園・大通・ランドマークの活用」のタイトルで、パネラーは花巻観光ボランティアの上村(かみむら)正三郎さん、前花巻コンシェルジュの四宮始(しのみや はじめ)さん、本事業を推進する「賢治・星めぐりの街づくり推進協議会」の会長で、株式会社木村設計A・T代表取締役の木村清且の3名で、米地文夫先生がコーディネーターとなって発表とディスカッションが行われました。

 花巻観光ボランティアの上村さんは、文化会館(花巻市文化会館)の南側にある桜の話。伐採された木の“切り株”を撮影してみると“よだかの星”のような形になってみえることなどを発表し、前花巻コンシェルジュの四宮さんは、花巻市の委託でやった“賢治の広場”沖縄から北海道までの色々な人々が訪れたこと。「こんな所があったんですね!」とお客さんから言われPRが足りなかったなどと発表しました。

 木村会長からは、「景観の思想」が大切であり、菊池捍(きくちまもる)邸は、花巻のランドマーク的な建物であること。整備が進み4月公開の予定などを紹介しました。 最後に、本事業の木村会長とこの事業の理論と方向付けと監修をお願いしてきた米地先生が参加者に感謝の言葉を伝えて本事業の最後のフォーラムが終了しました。

創作料理 イーハトーブひろばランチセット「賢治さん花巻 四季めぐり」

創作料理 イーハトーブひろばランチセット「賢治さん花巻 四季めぐり」

 終了後の「新・賢さんグルメ創作料理発表・試食会」では、イーハトーブひろばランチセット「賢治さん花巻 四季めぐり」と名付けられた料理が発表・試食されました。

 この料理は、ホテルグランシェール花巻の森本料理長が考えた「味の広場」ともいうべき創作料理。賢治が愛した花巻の風景を四季に分けてアレンジしたということでした。

 このフォーラムをもって、約4年(事業年度は3年)にわたって続けられてきた公開セミナーやフォーラムが終了します。事業は、本年5月まで継続しますが、セミナーやフォーラムにご参加いただいた方々、さまざまなご協力をいただいた方々に深く感謝申し上げます。

銀河鉄道のイラスト
花巻商工会議所 賢治・星めぐりの街づくり推進協議会
〒025-0075 岩手県花巻市花城町10-27 TEL0198-23-3381/FAX0198-23-2324

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