2012-0915:
「星めぐりのうた」を中心に、音で活性化する街づくりを提案
「賢治・星めぐりの街づくり」第1回公開フォーラム開催
賢治作品の『双子の星』の中に登場する「星めぐりのうた」を中心に、音で活性化する街づくりをテーマに、9月15日(土)花巻市のホテルグランシェール花巻を会場に「賢治・星めぐりの街づくり」第1回公開フォーラム(主催:賢治・星めぐりの街づくり推進行儀会:花巻商工会議所)が開催されました。
フォーラムは、岩手県立大学名誉教授でハーナムキヤ景観研究所長の「米地文夫」先生の講演と進行により、講演と賢治の「星めぐりのうた」をはじめ関連する歌の紹介や、パネルデスカッションによって構成されました。
米地先生の講演では、花巻の街を賢治サウンドスケープで活性化しよう~「星めぐりのうた」を中心に~というテーマで、花巻の街づくりの資源としての賢治作品の音楽の活用が提案されました。
そして「星めぐりのうた」が賢治作品の枠を超えて「井上ひさし」の作品に転用されたことや、「星めぐりのうた」が、歌劇「カルメン」の中の「酒場の唄」の模倣が見られること。
さらに、一般的に知られている星座図に描かれるさそり座の心臓に当たる赤い星「アンタレス」を「星めぐりのうた」では「赤い目玉」にしていること、「星めぐりのめあて」である北極星が、同様の星座図では「こぐま座」のしっぽに当たるのに対して、賢治は「ごぐまのひたい」としていることなどの理由を、米地先生が自作の星座図を用いて、賢治が「星めぐりのうた」に思いを託した「星座図のカタチ」はこうではなかったかと謎解きのように紹介しました。
フォーラム終了後は、新「賢さんグルメ」として、米地先生を中心としたスタッフと会場のホテルグランシェール花巻のシェフによる創作料理「銀河系は星のうず巻」ランチセットが紹介され、試食会が行われました。